布団のジメジメ感が気になったことをきっかけに、天候や手間に左右されず、清潔で快適な布団ケアができるアイテムを探していました。布団乾燥機アイリスオーヤマ『KFK-401』は、さまざまな条件に合致し、選定に至った一台です。本記事では、KFK-401を選んだ理由、使ってみた感想、そして実際のケアルーチンについて紹介します。
なお、現在KFK-401の後継機として、フラップ機能が内向きに変更されたKFK-402が販売されています。温風がフラップで出来た空間にも送られて全体が温まるように改善されています。KFK-401とは消費電力やスペック・備品の違いがありますが、選定やレビューは参考になると思いますので、是非ご覧ください。
条件
- 2023年夏に購入した「アイリスオーヤマ ふとん乾燥機 ハイパワーツインノズルゴールド KFK-401」を紹介します
- 環境などの違いで使用感は異なる可能性があります。本記載の内容は参考としてご理解ください
選定理由:アイリスオーヤマ製 KFK-401を選んだポイント
布団乾燥機を選ぶ際には、「ハイパワー・お手軽・ダニ対策あり」を考慮しました。なお、冬場に布団を温める「温め機能」については、電気敷または掛毛布で対応可能と考えているので、選定項目から除外しました。
乾燥マットタイプかホースタイプか → ホースタイプを選定
ふとん乾燥機には、専用マットで全体をしっかり乾燥するマットタイプと、ホースで簡単設置できるホースタイプがあります。
両タイプ兼用の機種もあります(例:三菱電機製ぽかサラPlus AD-PS70BB)。
お手軽重視なので、設置が簡単なホースタイプを選択しました。
ノズルのないタイプ(例:象印製 ふとん乾燥機スマートドライ RF-FA20)もあります。送風ホースの弱点である破損・耐久性の問題がありませんが、吹き出し口から遠い方まで自在に届いてほしいので除外としました。
■KFK-401購入後に振り返って
毎日の設置や取り扱いの手間を考えると、思った以上に面倒で、ホースタイプでも毎日は難しく感じました。毎日お手軽に布団全体を乾燥・温めるのであれば、ノズル無しの象印製にすれば良かったと少し後悔しています。
吹き出しノズルは1つか2つか → 2つを選定
温風範囲が広くて効率よく乾燥できる2口タイプを選びました。
■KFK-401購入後に振り返って
ノズル2口は1口よりも設置の手間がかかります。
アイリスオーヤマ製か日立製か → アイリスオーヤマ「KFK-401」を選定
吹き出しノズル2口タイプは、調べた限りでは、アイリスオーヤマか日立機のどちらかとなりました。
日立製はハイパワータイプの「HFK-VS5000」を検討します。
アイリスオーヤマ製はハイパワータイプツインの「KFK-401」を検討します。なお「FK-WH1」はデザインと付属品の違いです。KFK-401付属品の「ダニ撃退ふとん乾燥袋 FK-DGB1」も欲しかったので、「FK-WH1」は選定対象から除外します。
重視したい「ハイパワー・お手軽・ダニ対策あり」の点で比較します。
基本スペック → アイリスオーヤマ製
まずは基本的な比較です。パワー・重量・大きさ共にアイリスオーヤマ製が有利です。
最新のKFK-402のスペックも比較として掲載します。大きさそのままで重量とパワーがアップしています。
比較項目 | 日立製 HFK-VS5000 | アイリスオーヤマ製 KFK-401 | アイリスオーヤマ製 KFK-402 |
---|---|---|---|
最大消費電力 | 680W | 1000W | 1150W |
本体質量 | 4.3kg(付属品収納) | 2.1kg | 2.2kg |
外寸(幅✖奥✖縦) | 28.3✖21.7✖33.8cm 約2.1万㎤ | 16.8✖21.3✖37.0㎝ 約1.3万㎤ | 16.8✖21.5✖37.0㎝ 約1.3万㎤ |
温風ホースの長さ → 日立製
布団をまんべんなく乾燥するには、長いほうが良いかと考えます。本体から吹き出し口までの距離をカタログから調べてみました。日立製の方が約6㎝長いようです。
日立製 HFK-VS5000
取扱説明書から推測します。
・ホース長:約90㎝(本体高さを含む)、約56.2㎝(本体高さ33.8㎝を除く)
・全長130㎝:本体+ホース+アタッチメント(伸ばした状態)
→ アタッチメント(伸ばした状態):約40㎝(全長130㎝-ホース長90㎝)
本体から吹き出し口の長さは、最大約96.2㎝(56.2+40) と推測しました。
ジャバラ構造の送風ホースは1本です。耐久性・設置と収納に問題がある部分が1本なのは、手間が少なくなるのは魅力的です。
アイリスオーヤマ製 KFK-401
商品仕様ページを参照します。
・ホース長:80㎝
先端ノズルの長さが不明なので、本体から吹き出し口の長さは、最大約80㎝+先端ノズル長となりあますが、10㎝程度と考えて、最大約90㎝と推測しました。
■KFK-401購入後に実測した結果
本体から先端ノズルの吹き出し口先端まで91㎝で、ほぼ予想通りでした。
ノズルの形状 → 日立製
温風吹き出し口のノズル形状を比較します。日立製は5方向の送風・安定した形状で良さそうです。また壊れにくい構造も日立製が良さそうです。
日立製 HFK-VS5000
先端アタッチメント収納時は前方向のみですが、アタッチメントを伸ばすとプラス4方向から温風可能なようです。布団全体に温風が広がるイメージがわきます。伸縮させるだけなので、布団の重量による負荷はかかりにくい構造です。
アイリスオーヤマ製 KFK-401
フラップを立てることで布団内部に空間ができて、3方向(前方+両サイド)から温風が出ます。空間ができることでより全体に温風が広がるイメージがわきます。しかし、重量をかけすぎるとフラップが逆にそれて壊れやすく感じます。
なお、KFK-402では、フラップが逆方向(ホース側)に立つことで、温風の方向が前方と後方(ホース側)にも流れるので、より全体に温風が広がるように改良されています。
■KFK-401購入後に振り返って
使用後数回で立てたフラップに負荷をかけすぎて取れてしまいました。簡単に戻すことはできますが、それ以降は取れやすさの癖がついてしまいました。
その他、良いと思った点
日立製 HFK-VS5000
製品紹介ページで魅力的な機能が3つありました。
- オールインワン収納 : 全て収納できるので便利です
- 本体の設定時間早見表 : 取説を見なくても本体に記載されているので便利です
- アレル物質対策 : ダニの死骸や花粉を吸着する機能は魅力的です
アイリスオーヤマ製 KFK-401
魅力的な機能は2つあります。
- ハイパワーで軽量コンパクト : 日立製と比較すると大きなアドバンテージです
- ダニ撃退ふとん乾燥袋 : KFK-401付属品の一つに「ダニ撃退ふとん乾燥袋 FK-DGB1」があります。これでダニは一網打尽できそうです。FK-DGB1単体購入可能ですがセット販売の方がお得です。なおシングルふとんサイズ(150✖210cm)なので注意してください。
結論 → アイリスオーヤマ「KFK-401」を選定
総合機能的には、日立製 HFK-VS5000 ですが、ハイパワー・ダニ退治を優先して、今回はアイリスオーヤマ製 KFK-401を選定しました。
KFK-401の購入を迷った点
- フラップの強度
■KFK-401購入後に振り返って
よほど重いものでなければ大丈夫ですが、一度外れると外れ癖がついてしまいます。 - 毎日継続できるか面倒にならないか不安
■KFK-401購入後に振り返って
個人的な問題ですが、毎日は続かず、今では年に数回です。設置(ジャバラ伸ばし→設置→フラップ開く)、収納(フラップ閉じ→ジャバラ戻し→本体格納立)を毎日行うのは難しくて、毎日のケアは別の方法にたどり着きました。
KFK-401 使用レビュー
2023年夏に購入した「アイリスオーヤマ ふとん乾燥機 ハイパワーツインノズルゴールド KFK-401」について、個人的な感想です。
製品画像
ふとん乾燥機のレビュー
敷布団の上にホースをのばしてセットします。
設置したら掛布団を上に載せて、できるだけ隙間をなくします。モード選択(あたため→夏→冬→ダニ)したらスタートボタンを押して、終了時間まで待ちます。
実際に使用した感想です。
- 温風出る付近は十分にあたたまります。端っこはムラがでますが、やらないよりは良いです。
- ジャバラのホースは、伸ばして設置・縮めて格納が面倒です。
ダニ撃退ふとん乾燥袋のレビュー
敷布団ではありませんが、シングル用かけ布団、毛布、枕を乾燥袋に入れた状態です。袋の中全体に温風が届いており、効果がありそうです。
シングルふとんサイズの乾燥袋ですが、セミダブルのマットレスを入れてみました。乾燥袋が閉じないので全体を暖めることはできません。
実際に使用した感想です。
- ふとん袋に入れるのが結構な労力です。
- ダニ撃退後の掃除機かけも結構な労力がいります。
- 年に1回くらいは行いたいですが、なかなか行動にうつせません。
布団の乾燥方法
ふとん乾燥機を紹介しましたが、乾燥方法はいろいろあります。特に季節に応じた乾燥方法を取り入れると、より効果的に布団を清潔に保つことができます。ここでは、季節別のおすすめケアを交えた乾燥方法をご紹介します。それぞれのメリット・デメリットを押さえて、自分に合った方法を選んでみましょう。
- 丸洗い(コインランドリーや業者)
- メリット:布団全体を丸ごと洗浄でき、深い汚れやアレルゲンも除去できる。数年に1回で済む。
- デメリット:手間がかかり、コストが高め。運搬も大変な場合がある。
- 布団乾燥機
- メリット:天候に左右されず、ダニ対策ができる。
- デメリット:毎回のセットがやや手間で、スペースも必要。
- 天日干し
- メリット:自然の力で乾燥し、外気のフレッシュさが気持ち良い。ダニ対策にも有効。
- デメリット:天気に左右され、出し入れが手間。紫外線による布団の劣化も注意。
- 除湿機
- メリット:寝室全体を除湿し、布団が自然にカラッと保てる。電気代が抑えられる。
- デメリット:除湿に時間がかかり、ダニ対策には直接的ではない。
季節に応じたおすすめケアルーチン
季節ごとの工夫を加えながら、日常的な湿気対策と、定期的なしっかりとしたケアを組み合わせることで、布団を清潔で快適な状態に保つことができます。以下に、夏と冬に分けた布団のケア方法を紹介します。
夏のケア
夏は湿気が多く、布団が湿りやすい時期です。汗をかきやすいため、布団の湿気対策が重要です。
- 日常ケア
寝室全体を除湿できる除湿機を使用し、寝室の湿度を抑えましょう。除湿機を日中に締め切った寝室で稼働させておけば、布団も自然とカラッと保てます。 - 定期ケア
天気の良い日に天日干しするか、布団乾燥機を使って、汗や湿気を完全に飛ばします。夏場は汗の成分が布団に残りやすいため、ダニ対策としても乾燥機が便利です。
冬のケア
冬は乾燥するため、湿度が低く、布団が湿ることは少ないですが、定期的に乾燥させると清潔に保てます。
- 日常ケア
冬は乾燥対策として寝室で加湿器を使用することが多いですが、布団が湿気を含みすぎる心配は通常あまりありません。そのため、除湿機を使う必要は少なく、手間もかかりません。 - 定期ケア
冬場でも月に1回ほど布団乾燥機を使うと、ダニ対策ができます。また、必要に応じて「ダニ撃退ふとん袋」なども活用するとよいでしょう。天日干しも可能ですが、冬の日差しは湿気を飛ばしきるには弱く、布団の冷えも気になるため、乾燥機でのケアが効果的です。冬場に干す場合は晴天が続く日や気温が高い日を狙うと良いでしょう。
年に数回のスペシャルケア
長期的な清潔感を保つために、数年に一度はコインランドリーでの丸洗いや業者によるクリーニングを取り入れましょう。布団全体の深い汚れやアレルゲンを除去し、布団自体を長く愛用することができます。
まとめ
布団乾燥機の選定から、アイリスオーヤマ製 KEK-401の使用レビューについてご紹介して、布団乾燥は方法によって効果も異なるため、状況や季節に合わせて最適な方法を選ぶのがおすすめです。例えば、忙しい方には布団乾燥機や除湿機が便利で、余裕があるときには天日干しや丸洗いでリフレッシュさせるなど、生活スタイルに合わせた工夫がポイントです。自分に合った快適な布団環境を整えてみましょう。