家庭ゴミの少量から大量の個人情報を適切に処分する方法

家庭ゴミの少量から大量の個人情報を適切に処分する方法 生活ライフ
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個人情報の管理は現代社会において重要な取り組みです。不適切な処理は、なりすましや個人情報の悪用など、深刻な被害につながるリスクがあります。家庭ゴミの中に紛れ込む個人情報を、具体的にどのように処分すべきでしょうか。少量から大量の個人情報まで、実際に廃棄した方法をご紹介します。

この記事でわかること
  • 家庭から出る個人情報の廃棄方法について紹介します。
  • 断捨離で大量に出た個人情報のおすすめ廃棄方法を紹介します。

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条件

  • この記事では、家庭から出る個人情報の廃棄について実践した内容を記載しています。個人情報保護法で規定する個人情報取扱事業者を対象とした内容ではありません。
  • 細断したゴミの分別方法、焼却場の個人情報受け入れ対応は、お住まいの自治体により異なる場合があります。詳細はお住まいの自治体にお問い合わせください。

家庭から出る個人情報

個人情報は多岐にわたる

家庭から出る個人情報は、以下のようなものがあります。

  • 住所や氏名が記載された郵便物、宅配便の送り状、年賀状
  • 買い物したレシート
  • 期限切れクレジットカード
  • 有効期限が切れた免許証や保険証など
  • 健康診断や通院領収書などの病院関係書類
  • 給与明細や源泉徴収票などの勤務関係書類
  • デジタル化により処分したい写真や卒業アルバム
  • 学生時代の表彰状や名簿

これらの情報が流出すれば、深刻な被害に巻き込まれる可能性があります。例えば、住所や氏名が悪用されてストーカー行為や詐欺につながったり、金融情報が盗まれてクレジットカードの不正利用や銀行口座からの不正引き出しなど、重大な被害が発生する可能性があります。また、健康情報が流出すれば、差別や偏見につながるおそれもあります。

個人情報保護法では、個人情報取扱事業者に対して個人情報の適切な管理が義務付けられています。一般の個人に対しては直接的な法的義務は課されていませんが、個人情報の適切な処分は、私たち一人ひとりにとって求められることです。

個人情報の廃棄方法

少量の廃棄

日常生活で溜まる個人情報は少量なので、燃えるゴミとして処分できます。一般的な家庭での細断方法は次の通りです。

処分方法長所短所
手・ハサミで細断少量ならば手軽
目視で細かく刻める
大量には不向き
手間がかかる
シュレッダーハサミで細断手・ハサミより効率的大量には不向き
電動シュレダーを使う最も手軽に細断できる
クロスカット方式なら機密性高い
購入費用が最も高い
電気代・設置場所がいる

細断の例として、某大手コンビニエンスストアのレシートを参考に細断してみました。.

シュレッダーハサミ3枚刃は、細断サイズはハサミを入れる回数によります。写真は3枚刃ですが、大手100均ショップでは5枚刃もありますので、よりハサミを入れる回数は減らすことができます。タテ・ヨコにハサミを入れて、細断します。細断後のサイズはまばらになります。目視で細かくすることは可能ですが、手間がかかります。

シュレッダーハサミ3枚刃
細断前のレシート
シュレッダーハサミで細断後のレシート

電動シュレッダーの細断結果は、2018年4月に購入したコクヨ AMS-MC20で試しました。購入して6年経過しますが、故障もせずに今も利用しています。このシュレッダーのスペックは次の通りです。残念ながら現在はコクヨ製のシュレッダーは販売されていないのでご紹介は出来ませんが、同等の細断寸法(2×14mm)・方式(クロスタイプ)の細断結果としてご検討ください。

品名コンパクトマイクロカットシュレッダー
品番AMS-MC20
最大細断枚数120mm幅コピー用紙(64g/m2)約6枚
A4タテ二つ折り約3枚
郵便ハガキ約2枚
投入幅120mm(A6対応)
細断寸法2×14mm
細断方式クロスタイプ
本体寸法W109×D312×H216mm
ゴミ箱容量2.0リットル
作動音(無負荷時)約53デシベル
連続使用時間約10分(定格時間)
細断速度約1.8m/分
消費電力75W
待機電力2.4W
定格電圧AC100V, 50/60Hz
質量2.8kg

細断寸法の一辺は2mmと統一していますが、もう一辺はまばらで最長24mmでした。6年経過したものであること、厚さが薄いレシート一枚を細断したことの影響と思われます。
マイクロクロスカットなので、一部は読み取れますが、他のシュレッダーした紙と混ぜ合わせれば、解読することは難しいでしょう。

細断前のレシート
電動シュレッダーで細断後のレシート
電動シュレッダーで細断したサイズ

日々の個人情報なら、電動シュレッダーを一台用意し、まとめて細断するのが一番良い選択でしょう。

大量の廃棄

断捨離などで大量の個人情報を廃棄する場合、家庭用電動シュレッダーの利用は手間増大と故障の原因にもなるので、以下の方法があります。

燃えるごみに混ぜる

もっとも手軽な方法は、個人情報であることがわからないようにして、燃えるゴミに紛れ込ませる方法です。大量の年賀状や写真は、50枚~100枚単位で、ガムテープで内容物が紙類であることがわかる程度にグルグル巻きにして、ゴミの奥底に隠します。この方法では、一度に大量に捨てると個人情報であることがわかりやすくなりますのでできません。また、ゴミ捨て場から焼却されるまでの間に、第三者により情報を盗まれるリスクがあります。

ごみ焼却場に持ち込む

家庭から出る大量の個人情報を廃棄する最もお手軽・低リスク・低コストの方法は、お住まいのゴミ焼却場へ持ち込むことです。

ゴミ焼却場に、大量の個人情報廃棄について相談の電話を入れると、焼却場へ持ち込めば、焼却する一歩手前の貯留所(ごみピット)に直接投げ入れることができるとのことでした。

持込当日は、写真や書類などの個人情報は紙テープで簡単に十字にテープを巻いて、卒業アルバムのような分厚い冊子も開かぬように紙テープで十字に巻いて、衣装ケース2箱分持ち込みました。
事前に電話連絡していたこともあり、名前を伝えるとごみピットまでスムーズに案内されて、ごみピットに投げ入れることで、その後はごみクレーンで焼却するのみであることの説明を受けました。燃やすところまではさすがに確認できませんが、ごみピット手前に廃棄物を置いて、職員の方が電動でごみピットに捨てることまで確認できるので、安心しました。
なお、分厚い冊子のものは、燃えにくいためできるだけバラバラにして欲しいとの要望でしたが、今回は大目に見てもらいました。今後捨てる方は、燃えやすさも意識すると良いでしょう。
廃棄費用は、30キロ260円でした。

ごみピットに捨てたところ

その他の方法としては、勤務先の業務用シュレッダーを利用することです。細断すれば内容がわからないので証拠は残らないですが、業務外の私的利用となりますので、この方法は注意が必要です。一方、情報を熔解する有料サービスを利用する方法もあります。大手宅配業者では、クロネコヤマトでは法人向けサービスのみですが、日本郵便では個人向けサービスを行ってますので、公式サイトをご覧ください。

まとめ

家庭から出る個人情報の種類と廃棄方法を紹介しました。個人情報の適切な処分は、これから私たちにとって対応が必要です。大切な情報が悪用されて深刻な被害に遭わないよう、適切な対策を行い、豊かな暮らしを目指しましょう。

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