使えるねっと：（Windows2016移行第4話）MT4環境の構築

　使えるねっとで利用していた「クラウドVPS Windows FX シルバー SSD v3」は、OSがWindows Server 2012 R2のため、2023年10月10日にはマイクロソフトサポート期限を迎えます。VPS移行先を検討した結果、使えるねっとの「クラウドVPS Windows FX ゴールド SSD」（OSはWindows Server 2016）に決めました。ゴールドプラン契約完了後、VPSサーバの動作確認とセキュリティ対策が完了したので、本記事ではMT4の移行を行います。

　この記事は、第1話から既存契約解除までの第5話まであります。

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条件

• 新規契約VPS：使えるねっとFX専用VPS
  　クラウドVPS Windows FX ゴールド SSD
  　OS：Windows Server 2016
• 端末のOSはWindows10
• FXTFと楽天のMT4を移行する

MT4プログラムのインストール

MT4プログラムの入手

　プログラムの入手は操作端末で行い、リモートデスクトップの機能を使って、VPSサーバへファイルを移動します。MT4プログラムをダウンロードして任意のフォルダに保存します。

　FXTFのMT4サイトから、PC用をダウンロードします。

　楽天サイトからもMT4プログラム（Rakuten-MT4Install.exe）を入手します。

ダウンロードファイルをVPSサーバへコピー

　ダウンロードした端末から、VPSサーバへコピーする準備として、リモートデスクトップアプリケーション接続前に「オプションの表示」を選択します。

　ローカルリソースタブの「詳細」を選択します。

　[ドライブ]-[ローカルディスク(C)]にチェックが入っていることを確認して「OK」を押して、VPSサーバに接続します。

VPSサーバ上でエクスプローラを2つ開いて、コピーします。

　コピー元　：　（下のエクスプローラ画面）端末に保存したフォルダのMT4インストーラ

　コピー先　：　（上のエクスプローラ画面）VPSサーバ上のダウンロードフォルダ

MT4プログラムのインストール

　FXTF、楽天のそれぞれのインストーラを実行します。実行手順は各サイトに記載の通りですが、注意点としては、下記となります。

　ログインできたらインストールは完了です。

　FX取引時間帯以外は、MT4のTickが動かないので、FX取引時間中にチャート表示が更新されるなど、確認してください。

MT4プログラム移行

MT4設定の移行

　インストール後に行う、MT4の設定をカスタマイズします。

1．MT4のEA用に[オプション]-[エキスパートアドバイザ]に進み、「DLLの使用を許可する」にチェックを入れます。

2．MT4のEA稼働のために、[オプション]-[エキスパートアドバイザ]に進み、「自動売買を許可する」にチェックを入れます。下の3つはチェックを外します（各自で判断してください）。

3．チャート表示用に、[オプション]-[チャート]に進み、「ヒストリー内の最大バー数」を”10,000,000″ にします。プルダウンには出てこないですが、手入力します。

4．メールはEA内でメール送信を行っているので設定します。[オプション]-[E-メール]に進み、設定します。設定後に「テスト」を押下して、送信先に届けば設定完了です。
私は、SMTPサーバは大手プロバイダ、送信先はスマートフォンにしています。

MT4プログラム各種の移行

　EAを稼働するために、作成したプログラム・ライブラリなどのファイルを、FXTF・楽天それぞれのMT4プログラムのフォルダにコピーします。

　ターゲットになるフォルダは、MT4のアプリケーションから[ファイル]-[データフォルダを開く]を選択すると、エクスプローラが起動します。表示されているフォルダの中から「MQL4」フォルダの下に進み、各種フォルダにデータをコピーします。

動作確認

次の項目ができれば移行完了です。

• チャートがリアルタイムに正しく表示されていること
• EAが稼働できて、目的通り機能していることを試運転で確認できること

動作確認できれば、既存のVPSの契約を終了します。

第5話完結編では既存契約の解約を行ったお話です。

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