テレビCMなどでよく見かける健康ステッパーに以前から関心がありました。ローラー式の歩行器では転倒リスクが気になっていたため、上下運動型のステッパーで代替できないかと検討していたところ、ちょうど近所の大型スーパーで夢グループの展示販売に遭遇。実際に親が試すことができ、購入に至りました。
この記事では、購入の背景から組み立ての注意点、使い心地や感想まで、実体験に基づいてご紹介します。ステッパー選びに迷っている方の参考になれば幸いです。
条件
- 2025年4月時点の購入・使用体験に基づいています。
- 展示販売会で購入した品番は「POU00700」でした。
他に「URA03330」という品番も見かけましたが、販売員の説明では中身は同じとのことでした。見た目では箱のサイズが異なっています。念のため、購入時にはご自身でご確認ください。
購入のきっかけ
自走式ローラータイプの転倒リスク
親の日々の健康のため、自宅で足腰を鍛える目的で、4年前に「お散歩ロード(株式会社はぴねすくらぶ)」というコンパクト自走式ウォーカーを購入しました。これは電動式ではなく、本人の力で歩くタイプ。ランニングマシンのようにローラーが動くわけではないので、電気代もかからず、スピードも自分で調整できる点が気に入って使っていました。

しかし年齢を重ねた親にとって、ローラータイプは足元が不安定になりやすく、今後の転倒リスクも心配でした。親本人は「まだ使える」と言っていたものの、万が一のことを考えて、私の判断で使用を控えさせ、今はしまい込んでいます。
健康ステッパーで代用できないか
そんなとき、テレビでよく見るショップジャパンの「健康ステッパー ナイスデイ」や、夢グループの「夢ハンドル付健康ステッパー」であれば、ローラータイプより安全で、ハンドル付きで上下運動タイプなら、転倒リスクも抑えられるのでは?と思い、気になっていました。
ただ、運動器具は実際に使ってみないと不安もあります。たまたま近所の大型スーパーで夢グループの展示販売があり、親が実際に「夢ハンドル付健康ステッパー」を体験するチャンスがありました。
実際に体験 → 購入決定へ
親が体験した際、手すり部分に少しぐらつきがあり心配していたのですが、多くの人が体験した影響か、明らかにネジが緩んでいました。組み立て時にしっかり締めれば問題ないと感じました。
親も「少しぐらつきが心配だけど、これなら使えそう」と興味を持ってくれたため、購入を前向きに検討しました。
価格は公式サイトだと 税込10,000円+送料650円。しかし、展示会場では 税込9,999円。さらに持ち帰り可で送料もかからず、ポイントも使える店舗だったため、コスト面でも納得できたことから購入を決めました。
なお、購入した大型スーパーでは購入後の問い合わせ対応は行っていないとのことで、夢グループの問い合わせ先が記載された案内用紙をあわせて受け取りました。
※価格は展示会当時(2025年4月)のものです。販売価格や内容は変更される可能性があるため、最新情報は夢グループ公式サイトなどでご確認ください。
実際の組み立てと注意点
箱・内容物・型番について
購入した箱の品番は「POU00700」でした。商品棚には「URA03330」という別の品番も見かけたため、販売員に確認したところ、「夢グループに確認済みで、中身は同じ製品」との説明を受けました。中身が同じならどちらでも良さそうに思えましたが、持ち運ぶ際にスペースを取らない方が都合がよかったので、スリムな「POU00700」を選びました。
- 箱サイズ:高さ52cm × 横35cm × 奥行22cm

箱の中から商品と付属品を取り出します。

組み立て所要時間:約60分
組み立ては、撮影しながら行ったことと、取扱説明書に誤記があったこともあり、少し時間がかかりました。この記事と説明書をあわせて見ながら進めれば、30分ほどで組み立てられると思います。
では早速、取扱説明書を見ながら組み立てていきます。
なお、説明書では「ノブボルト」と「調整ボルト」の名称が入れ違って表記されていたので注意が必要です。誤記訂正の紙が同梱されている場合もあるようですが、今回購入したものには付いていませんでした。
- Step1本体に支柱カバーを差し込みます
本体から出ているコードを支柱カバーの中に通して、支柱カバーを本体に差し込みます。このとき、ネジ穴が見えるように向きを調整して差し込みます。
- Step2支柱(下)を本体に差し込みます
① 支柱(下)は少し角度がついたパイプです。本体からのコードを支柱(下)に通します。
② 支柱(下)を本体に差し込みます。コードを挟まないように注意しながら、大きな穴が上側で前方を向けるように差し込みます。 - Step3本体と支柱(下)を固定します
湾曲ワッシャーにネジを通し、4カ所を仮止めします。
ワッシャーのカーブは、支柱の形に沿うように向きを合わせてください。
全ての位置が揃ったら、六角レンチで4カ所を順番に、少しずつ力しっかり締めていきます。
この部分が緩いとハンドルのぐらつきにつながるため、しっかり強く締めるのがポイントです。 - Step4支柱(上)を支柱(下)に差し込みます
① 支柱(上)に、本体からのコードを通します。
② 支柱(上)を支柱(下)に差し込みます。このときコードを挟まないように注意してください。大きな穴が上側で前方を向くように差し込みます。 - Step5ノブボルトを取り付けます
支柱の高さを調整するためのノブボルトを、お好みの高さに合わせていったん取り付けます。完成後に実際に使用してみて、必要に応じて高さを再調整し、しっかり固定してください。
なお、取扱説明書には「ノブボルト」と「調整ボルト」の名称が逆に記載されている誤記があります。高さ調整用が「ノブボルト」、負荷調整用が「調整ボルト」ですので、間違えないようご注意ください。
- Step6ハンドルを支柱(上)に取り付けます
平ワッシャーにネジを通して、2カ所を仮止めします。
位置が決まったら、六角レンチで交互に少しずつ締め付けていき、しっかり固定します。
この部分が緩いとハンドルのぐらつきにつながるため、しっかり強く締めましょう。 - Step7メータとコードを接続します
支柱の中から出ているコードと、メーター本体の端子を接続します。
向きを確認し、しっかり差し込んでください。 - Step8メーターを支柱(上)に取り付けます
接続したコードを支柱に押し込み、コードを挟まないように注意しながら、メーターを支柱上部にはめ込みます。
ネジは使用せず、差し込むだけで固定される構造です。 - Step9本体に調整ボルトを取り付けます
ペダルの負荷を調整するための「調整ボルト」を本体に取り付けます。
次の項目で、ペダルの重さ(負荷)を調整します。 - Step10完成です
すべてのパーツが正しく取り付けられたら組み立て完了です。
ぐらつきがないか全体を確認し、必要があればネジの増し締めを行ってください。
ペダルの負荷調整
取扱説明書には「ペダルの負荷の調整ができます」と記載があります。
実際に確認したところ、ペダルが上がる高さを変えることで、負荷の強さを調整できる構造でした。
■負荷調整方法
- 片方のペダルを一番上に、もう一方を一番下に下げた状態にします。
- 調整ボルトをいったん右にいっぱい締め切ってから、左に少しずつ回して負荷を弱めていきます。
(右に締め切った状態が最大負荷です)

■調整結果(実測値)
- ペダルの最高位置(上がる高さ)は、17cm ~ 26cm で調整可能
- 負荷「大」: ペダルの最高位置が 26cm
- 負荷「小」: ペダルの最高位置が 17cm
- 中間の負荷設定も可能ですが、微妙な調整はやや難しく感じました
※ 構造上、大きく負荷が変わるわけではなく、「やや重い/やや軽い」といった感覚的な違いです。
それでも使用者の体力に合わせて調整できるのは安心材料です。

使用感と感想
親からは次のような感想がありました。
(母親、年齢80代、体重40キロ、身長150cm)
- 体験時に気になった手すりのぐらつきは、ネジをしっかり締めて組み立てた製品では気にならなかった
- 高さ調整を行ったことで、自分に合った姿勢で使えるようになった
- 自分のペースで踏み込めるため、従来の歩行器よりも使いやすく感じた
- 歩行器では脚が追いつかずバランスを崩す心配もあったが、これは踏み込み式で安心感がある
- ただし、やりすぎると膝に痛みが出るため、無理せず休みながら使っていくのがよさそう
筆者(親より体重あり)の使用感としては、運動中にハンドル部分が若干揺れるのが気になりました。ネジを強く締めても完全にはなくならない印象ですが、体重の軽い親が使用する分には、揺れはほとんど感じなかったので、良しとします。
まとめ
夢グループの「夢ハンドル付健康ステッパー」は、展示販売で実際に体験できたことが購入の決め手になりました。公式サイトより送料分お得に買えたのも魅力でした。何より、親が「これならできそう」と前向きになってくれたのが一番の収穫です。従来の歩行器と比べて転倒リスクも少なく、安心感があります。
今後も無理のない範囲で、様子を見ながら安全に使い続けてもらいたいと思います。